空に向かって走る

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新TOEIC TEST読解 特急2スピード強化編を買ってみた!

TOEICでは読解のスピードと正確さが求められていて、時間内に解ききれない人が非常に多いとか。

恥ずかしながら私も漏れ無くその中の一人です@@;

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そのためには語彙力の強化、文法力を鍛えることは大前提ですが、実際にたくさんの文章を読んで慣れることがとても大切だと思いました。

英語新聞を読むのもその練習の1つですが、TOEICの形式にフォーカスを当てた練習がしたい場合は専用の問題集を解くのがてっとりばやいと思います。

 

 

Part7の参考書で有名なものといえば、ヒロ前田先生の『究極のゼミPart7』や、特急シリーズの『新TOEIC TEST読解 特急』あたり。

究極のゼミは分厚くボリュームのある内容なので、机に向かってガッツリ勉強する際には非常にオススメですが、私はどちらかというと外出先での学習が多いので特急シリーズのほうが好みです。

 

『新TOEIC TEST読解 特急』は緑色のカバーで本屋さんでも見たことがある人も多いはずですが、私のオススメはその続編の『特急2スピード強化編』です。

 

著者は神埼先生、TEX加藤先生、Danie Warriner先生と贅沢な方々。

お値段も『760円+税』と格安!TOEIC本って結構高いですからね。

TOIEC完全ガイドでもたびたび紹介される有名本です。

『特急2スピード強化編』をオススメする理由

1. 語注が追加された

前作の『新TOEIC TEST読解 特急』は語注がないので、分からない単語があれば逐一調べる必要があり、効率があまり良くありませんでした。

しかし、『スピード強化編』ではそれが改善されているのが大きなポイントです。

さらに語中には関連した単語まで紹介されているので、語彙力を高めるのにも効果があると思います。

 

2. word per minuteを“簡単に”計測できる

1分あたり単語をいくつ読めているかを表したのが、『word per minute (WPM)』です。

『特急2スピード強化編』に登場する長文、総ワード数がいくつかがすべて記載されており、さらに測定時間を『word per minute』に換算する表まで用意されているので、タイムを計測するだけで簡単に求めることができます。

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日々変化するTOEICでは、特にスピードと正確さが要求されていますが、自分の読む速度はどれくらいのレベルなのか?を知る上で、この値が非常に重要になってきます。

私が測定したところ、問題ごとにバラつきはありますが、1分あたり90語程度でした。相性がいい文章でも110語でした。

うーん、なんとも遅い!笑

すべて時間内に解ききるためには1分あたりに150語の速度が必要と言われているので、倍近い速度で読む必要があると分かります。

つまり満点をとるような方々は相当な速度で駆け抜けているんだということがココから分かるのです@@;

この速度感覚を実感するだけでもこの参考書を買う価値はあると思います。

The Flash

ただ、TOEICにおけるWPMは設問を解くスピードも含まれています。

なのでWPMを高めるためには、テクニックで補える部分もあるのです。

例えば、「この手紙はなんの目的で書かれていますか?」や「この広告の目的はなんですか?」といった該枠を問う問題がかなりの頻度で登場します。

なので、単純に読むのではなく、なに「目的の文章だろう?」「書き手の目的は?」といった気持ちで読み進めるだけでも解答速度がかなり早くなり、結果WPMの向上に繋がりますよ。

あとは『NOT問題』はいっその事捨てるのも手ですし・・・。

話が反れましたが、本誌はそんな練習ができる参考書なのです。

 

 若干物足りない点も・・・。

1. 不正解選択肢への解説の不足

前作『新TOEIC TEST読解 特急』にも同様のことがいえますが、解説がそれほど詳しくありません。

Amazonのレビューでもこのような記載をよく目にしますが、その通りです。

正解となる解答の根拠は示されているのですが、他の正解ではない選択肢への解説がほとんどありません。

これはこの特急シリーズのPart7本すべてに共通しています。

これはほんと残念・・・。

とはいえAmazonのレビューすべてを鵜呑みにするのはオススメしませんよ!笑

 

本誌は解答のテクニックを学ぶための本ではなく、たくさん読んで解いて慣れ、さらにはスピートを養うための参考書と考えるのがいいです。

著者はTOEICで有名な3者ですので、問題の質は確かなので。

テクニックを学びたいのであれば『究極のゼミ』がオススメです。

 

2. 文章がやや優しい印象

使用されている単語、文法そして文章量は短くやや優しいような気がします。

本誌の文章1つあたりの単語数は150〜160程度です。

公式問題ではPart7後半ではもっと長い文章が登場します。もちろん本誌にはダブル、トリプルパッセージの問題が含まれないからかもしれませんが。

 

800点や900点を目指す方には負荷が足りないと思われます。

つまり中級者向けの書籍かと。

 

そして2016年に新しくなった新形式のTOEICには対応していません。

とはいえ、ダブルパッセージやビジネス文章への対策には別途、続編の『読解特急』が発売されていますので、上手く住み分けができているのかもしれませんね^^!

 

Twitterでは2(スピード強化)→4(ビジネス文書)→5(ダブルパッセージ)→3(上級)の順がオススメとありました。

個人的には4と5の順番は好みかな〜。

 

3. 賛否両論の会話形式

本誌の解説は基本的に神埼先生とTEX加藤先生との対話で構成されています。

その解説が、ときどき横道に逸れることがあります。

『駅のキオスクがどうのこうだ・・・。』とかなんとか。

そんな文章を載せてないで解説を載せろ!という意見があるのは事実。

先生同士の寒い会話がどうこうというレビューすら目にすることもあります。

これはきっと、TOEICの初心者〜中級者レベルの方への気分転換要素で書かれているのかと思いますが、いい意味でのガチ勢には受け入れられないのだと思います^^;

なのでやっぱり上でも書いたように初〜中級向けの書籍なのでしょう。

 

まとめ

どんな本にも相性の良し悪しはあるかと思いますが、少なくともPart7に苦手意識を持っている方には、WPMの意識付けをする素晴らしい機会を提供してくれるはずです。

また、長文を読み進めながらたくさんのTOEICの頻出単語に触れることができるので、何周かすれば読解力と語彙力がつくと思いますよ。

 

お値段も安いので悩んでないで、一度買って使ってみて判断してしまうのも有りですよ^-^!