【文法】most, most of, almostの違いに注意
Part 5, 6の文法問題で限定詞がいつくか出題されますが、今回はその中の" most "です。
「 most」と「most of」
の区別がきちんとできますか？？
なんとなく分かったつもりになっている人も多いはず。
品詞で考えるとわかりやすいので、それぞれ区別して整理しましょう。
1) 形容詞のmost：大抵の
1番イメージしやすいのが形容詞としての働きだと思います。
mostは可算名詞、不可算名詞のどちらにも用いることができます。
・most information 不可算名詞
大抵の情報
・most books 可算名詞
大抵の本
このmostは形容詞で後ろに続く名詞を修飾しており、その量の多さを示しています。
2) 代名詞のmost：多く、ほとんど
mostは代名詞としても働きます。
この「代名詞」としてのイメージがあまりないですよね。
most of the students 生徒の多く
（most of studentsの形はとれない。）
代名詞は他の名詞を言い換える役割を持ちます。
そのため、言い換えられる名詞を限定しなければなりません。
限定するためには名詞の前に冠詞を付けて表現します。
「（その）生徒の多く」
このことから、most of の形をとるときは、必ずthe, his, theseなどの冠詞が必要です。
このように代名詞として働く限定詞の代表的なものに、manyやsome, allがあります。
・many of the books
・some of the books
・all of the books
・many books
・some books
・all books
上も下も多く（いくつか、すべて）の本という意味ですが、the があるほうが特定の本を指し示しています。
「of ＋冠詞」 を覚えてくださいね。
このことを踏まえると、
問題：He have finished reading（ ）books at the library.
1. most of
2. most
3. many of
4. much
分かりましたか？？
答えは2番。
1はmost of theなら正解。
3はmany of theなら正解。
4はmuchは不可算名詞を修飾するので可算名詞bookには使えない。
となります。
mostに限ったことではないですが、限定詞の問題で大切なことは、2つです。
1. 可算名詞か不可算名詞か
2. 動詞の確認（単数、複数）
ちなみに…。
よく間違えられる" almost "は副詞なので名詞を修飾することはできません。
almost booksとは言えません。
◎ almost all of the booksならOK !
ここでのalmostは" all（形容詞）"を修飾しているからです。
こんがらがってきましたか？
形容詞・副詞・代名詞といった品詞で理解すると間違えません。
ここでのまとめを読んでもしっくりこないかもしれませんので、実際に問題に出くわしたときに、品詞のことを思い出してみて下さい。
