空に向かって走る

ときどき英会話、ときどきTOEIC、ときどき便利なこと。思いついたことを書きためます。

【参考書】キクタン

キクタンもまた金のフレーズDUO 3.0と並びTOEICの単語帳で人気のシリーズです。

 
キクタンは目的に合わせて様々なシリーズが出発されていて、英単語(受験生向け)、TOEIC、TOEFL、英検…とたくさんありますが、今回はTOEIC版についてまとめます。
 

金のフレーズ、DUO3.0とは一体何が違うのか!?

 
まずキクタンのTOEIC版についてです。
TOEIC向けのシリーズは目標のスコア別に細分化されており、
・聞いて覚える英単語キクタンTOEIC(R) Test Score 600
・聞いて覚える英単語キクタンTOEIC(R) Test Score 800
・聞いて覚える英単語キクタンTOEIC(R) Test Score 990
 
の3種類があります。

 

キクタンの特徴

  1. 「聞いて覚える」を基本としており、耳から覚える。
  2. 1日1セクションが設定されており、単語は16個。掲載単語は1120語
  3. 単語ごとにTOEICのどのパートで出題されるかが記載。
  4. 3つの学習モードがあり、人によってやり方を選べる。

 

キクタン独自の学習法

キクタンはその名の通り聞いて覚えるが基本の学習スタイルですが、付属のCDが非常によくできているのです。

一般的な単語帳はただ単語と日本語訳がそのまま流れるだけですが、キクタンはリズムにのって流れます(チャンツ)。

このリズムがとてもテンポが良く、楽しい気持ちで聞くことができます。

またセクションごとにリズムに種類があるため、飽きさせません。

 

個人的な意見ですが、発音している女性の明るい雰囲気が大好きです。

 

アルク学参シリーズ「キクタンファミリー」|アルク

公式サイトから詳細も見れますよ。

http://www.flickr.com/photos/88951160@N00/11861106725

photo by .michael.newman.

 

1セクションあたりおおよそ2分間なので、気軽な気持ちで聞くことができます。

 

ただし1日1セクションで進めると、一冊終わるまでに70日程度かかってしまうため、余力のある人はもうすこし多めに取り組むのもいいと思います。 

 

単語ごとにどのパートで出題されるのかが記載されているのも、この本ならではだと思います。

例えば、Part 1としか記載されていなければ、リスニングの対策として念入りに聞くこともできます。また例文もPart 1で出題されるような内容で構成されているため、問題を意識した単語学習になります。

 

さらに本誌は3つの学習モードで構成されており、

・聞くだけモード

・しっかりモード

・ かんぺきモード

があります。

 

◇聞くだけモードは聞いて、単語の意味を把握するところまで。

例) 「revenue」:総収益

 

◇しっかりモードは、そのフレーズまでを勉強します。

例) 「generate revenue」:収益を上げる

 

◇かんぺきモードは、例文まで勉強します。

例) 「The company's estimated revenue totals $300 million worldwide.」

 その会社の概算の総収益は世界中で総計3億ドルになる。
 
といた具合になります。
人によってどこまで学習したいかによってレベルを選べるのもポイントです。
 
 
私はキクタン800を持っているのですが、掲載内容はほぼ金のフレーズとだいぶ重なっている印象です。
キクタンも金のフレーズもTOEICでの頻出単語をしっかりとカバーしているため、安心して取り組むことができます。
 
 
 
ではでは、ここまでを踏まえて金のフレーズ、DUO 3.0と比較してみたいと思います。
 
1) 単語の詳細さ: DUO 3.0の勝利
DUO 3.0            ★★★
金のフレーズ   ★☆☆
キクタン    ★★☆
 
DUO3.0は類義語や関連した語句など、非常に細かくまるで辞書のように記載されています。単語の意味をより詳しく理解、把握したい人には向いています。
また文章ごと覚えるので、用法も一緒に学習できるのは独自のものかもしれませんね。
 
一方で金のフレーズは「出題されるもの」だけに焦点をあてていることから、単語の詳細さでは劣りますが、TOEICでスコアを効率よく伸ばしたい人には非常に向いています。キクタンも対象のスコアごとに集中して取り組むことができるので、目標スコアが明確にある人にはおすすめです。
 
2) TOEIC向け度:金フレ、キクタンの勝利
DUO 3.0           ★☆☆
金のフレーズ   ★★★
キクタン    ★★★
 
DUO 3.0はTOEICに関係のない語句がちらほら含まれる点で、やはり2者にはかないません。金のフレーズの方がキクタンよりもよりTOEICに特化した、無駄を一切省いた構成になっているので、高得点への近道感が強いように思います。
一方でキクタンは単語、フレーズ、例文といった点で非常によく作られており、辞書で例文を引くことなく一冊で完結出来る点が優れていると思います。またキクタンは自分のレベルに合わせた本を買うことになるので、そのスコア帯におけるフレーズや言い回しの密度は非常に濃いです。
 
3) コスパ:金フレの勝利
DUO 3.0           ★☆☆
金のフレーズ   ★★★
キクタン    ★★☆
 
本書の値段の安さ、そして音声はネットから無料でダウンロードできる点から金のフレーズの圧勝です。キクタンはレベルごとに本書を揃える必要があるため、★2にしましたが、キクタン独自のCDが付属されている点ではコスパは高いと思います。このCDだけのために購入するのもありと思っています。
 
 
といろいろと比較しましたが、電車の中で学習する際には小さい金のフレーズがおすすめです。キクタンは少し分厚いのでかさばりますね。
 
とはいったものの・・・。
 

キクタンにはアプリがある!! 

TOEICレベル600, 800, 990ごとにアプリがあります。内容は本書をもとにしているので、掲載単語や音声は同じと思います。 

 iPhone向けのキクタンアプリがあるのをご存じでしょうか?

通常は720円ですが、アルクは定期的にアプリのセールが行われているので、その際に購入するのもおすすめですよ。たしか半額くらいになったような・・・。
 
アプリは本書ほど詳しい内容が記載されていませんが、
・音声が聞ける
・単語を覚えているかの確認テスト機能
・覚えていない単語を復習できる機能
・クロスワードパズル機能(TOEICでは書き取りがないので不要かも)
 
と電車の中での学習にもってこいな機能満載なのです。
 
ということで私は基本、金のフレーズを利用し、電車ではキクタンのアプリと使い分けています。