空に向かって走る

ときどき英会話、ときどきTOEIC、ときどき便利なこと。思いついたことを書きためます。

間違えやすい『〜するようになる』を英語で表現するには

私の苦手な表現の1つが『〜するようになる』。

becomeで表現したらいいじゃん!って思っていたのですが、どうやら違うみたい。

表現に応じてbecomeではなくcomeを使った表現が必要になるので、今一度整理しておこうと思いました。

Study

 まずは『become』の用法を見直す

まずは分かり易い英和で調べます。

Weblioでbecome を検索してみると、

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(1) 補語に名詞・形容詞・過去分詞がくるが、句はこない。

(3) become の次に不定詞は用いない (cf. come 自動詞B2)

 

come の用法を参照とあるので、そちらも調べると、

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B2:come〔+to do〕<〜するようになる>

【用法】become to doは間違い

 

なるほど、becomeではto doの不定詞は使えないんですね。

親切に★まで付いていますからね。私みたいに間違える人が多いのかな。

つまり、「〜するようになる」という後ろに動詞を従えた表現にはcomeを用いる!ということが見えてきました。

 

次に英英辞書Oxford Lerner's Dictionaryで調べてみます。

 まずは例文を見てみましょう。

+ adj. (形容詞)

・It was becoming more and more difficult to live on his salary.

・It soon became apparent that no one was going to come.

・She was becoming confused.

+ noun (名詞)

・She became queen in 1952.
・The bill will become law next year.
・She’s studying to become a teacher.
・His job has become his whole life.

 Weblioで書かれていた通り、becomeの後ろには名詞・形容詞・過去分詞がくることが確認できます。

『to do』の用法もありませんね。

 

さらにWhich Word?という興味深い項目が記載されていました。

become, get, go, turnと形容詞の相性についてです。

改めてこうやって整理されているのを見ると勉強になりますね@@;

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こうやって調べていくと、become, comeの他にもgetも似ているぞ・・・。

ちょっと横道に逸れると、become, come, get, go, turnの動詞ごとに相性のいい形容詞があるんですね。これらを使い分けるのも難しそうだ^^;

 

改めてcomeを調べてみよう

既にWeblioで調べましたが、もう少し深掘りしてみます。

Weblioで分かったことは、come to doで『〜するようになる』という使い方ができる事。

深掘りするために今度は英英辞書の出番です。

Collinsで『come』を検索してみると、

If someone comes to do something, they do it at the end of a long process or period of time.

・She said it so many times that she came to believe it.

・Although it was a secret wedding, the press did eventually come to hear about it.

『comes to do somethingは長い過程や期間の末に、それをするようになること』という点がポイントですね!

ウィズダムでは「(一定期間の経験から)〜するようになる」とありました。

上の例文では長い過程を匂わせる副詞が使われていますね(緑色)。

 

下のリンクはcomeを使って「だんだん好きになる」という表現を解説しています。

私の大好きなhapa英会話です。

hapaeikaiwa.com 

最後にget toを調べてみよう

get to doでも『〜するようになる』という使い方が出来ます。

Oxford Lerner's Dictionaryでは次のように解説されています。

get to do something to reach the point at which you feel, know, are, etc. something

・After a time you get to realize that these things don't matter.

・You'll like her once you get to know her.

・His drinking is getting to be a problem.
・She's getting to be an old lady now.

『feel, know areなどに達すること』 とあります。

つまり、使える動詞は状態動詞のみということですね。

 

get toの用法で非常に丁寧に説明されているページを見つけたのでリンクを貼ります。

大阪大学の教授が執筆しているので安心です。そして詳しい!笑

www.biseisha.co.jp

一部抜粋すると、

get to ~が「~するようになる」という意味をもつのは、後ろにbe, dislike, feel, know, like, realize, see, understandなどの状態動詞が来るときです。

 Oxfordでの解説と同じですね。

まとめ

『〜するようになる』という表現をするにはbecome to doは使えない。

正しくはcome toまたはget toで表現できることが分かりました。

come toは長い過程や期間の先に『〜するようになる』を表現する時に使える。

一方で、get toは状態動詞を従えて使うことができる。 

 

中学校で習う簡単な単語は用法がいろいろあって完璧に理解するのは難しいですね。

ではでは。