空に向かって走る

ときどき英会話、ときどきTOEIC、ときどき便利なこと。思いついたことを書きためます。

TOEIC 新形式はどう変わるのか?今できること

第210回TOEIC®公開テスト(5月29日実施)より、出題形式が変更されます。

新形式になると、いままでにはなかった問題が出題され、今までとは違った対策が必要になります。

そんな噂もあって第209回のテストは駆け込み需要があったというのもうなずけます。

私も受ければよかったな・・・なんて思いました。

http://www.flickr.com/photos/69862132@N00/7425148998

photo by takako tominaga

TOEIC新形式

TOEICの公式サイトでは、次のように説明がされています。

4. 出題形式は具体的にどこが変わったのですか?

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 Part 1, 2:写真描写問題, 応答問題

点の取り所と呼ばれていた比較的簡単なPart 1, Part 2では問題が減ります。

ここだけを見ても簡単な箇所が減ってしまうため、「難易度が上がる!?」と思うのは当然だと思います。

細かいところでは、「go on to the next page」といった設問間の時間が若干変わったそうな・・・。私にはさっぱり分かりませんが。

http://www.flickr.com/photos/46944516@N00/8578279742

photo by pedrosimoes7

Part 3, 4:会話問題, 説明文問題

Par 1, 2で問題数が減った分、ここでの問題数が増えます。

会話問題では今までにはなかった図を用いた問題が出題されます。

これが結構な曲者で、図の情報と会話の内容を関連付けて回答するもので、会話の全体像がつかめていないと答えられない内容になっています。

また、3人での会話が追加されたり、省略形(gonna, wanna, gotta)といった実際の会話で使われる言い回しが登場します。

この点については、ある程度英会話の学習をしていれば大きな問題にはならず、むしろ耳に入りやすいのではないかと思います。

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 Part 5, 6:短文穴埋め問題, 長文穴埋め問題

リーディングセクションでも点の取りやすかったPart 5の問題数が大きく減ります。

これはなかり痛い・・・。

一方で、Part 6では1つの長文に対して問題数が4つに増えます。

今までは空欄の前後だけを読めば回答できる問題が多く、テクニックで回答できましたが、新形式では素直に全体を読むのが良さそうな印象です。

Part 5, 6を正確にかつ早く解き、Part 7に使える時間を温存することが定石でしたが、新形式での問題を見た感じ、それも難しくなるのではないでしょうか。

Part 7:長文読解

個人的にリーディングセクションで大きな変化があったのがココPart 7です。

今までは多くてもダブルパッセージとよばれる2つの文書で構成されるのものまででしたが、新形式では複数文書に増えます。

3つ目の文章はセンテンスではなく、リスニングセクションにもあったような図が用いられると思います。

やはりここでも全体像を把握することが求められます。

さらに注目は次の内容です。

文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ問題

なんだが受験を思い出すような問題。

全体像を把握していなければ回答できない問題ですよね。

時間を見ながら捨てるかを判断する必要がありそう!

個人的にはPart 5が減ったため、文章量が多くなった印象を強く受けました。

読んでも読んでもまだ長文・・・。

語彙力を強化してストレスなく読めるように「金のフレーズ」頑張ります!

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肝心の難易度は?

上の内容を踏まえると、どうも難しくなったという気しかしませんが、公式では次のように説明しています。

変更後のTOEICテストは現行のTOEICテストより難しくなってしまうのではないですか?

変更後のテストと現行のテストの難易度は変わりません。テストの難易度に変化が生じないよう、ETSのテスト開発の専門家が調査、検証を重ね設計しています。 

TOEICテスト 新形式の問題 Q&A

「そんなの信じられません!」

比較的簡単だった設問数が減り、より複雑になった会話や文章問題を考えれば難しくなるのは間違いなさそう・・・。

 いまできる対策

TOEIC公式サイトから、実際の新形式サンプルを見ることができます。

TOEICテスト 出題形式一部変更について

 実際に新形式のテストが開始されるのが先なので、過去がなく情報不足です。

いろいろな出版社から新形式対応の参考書が出てはいますが、実際の内容を反映しているのかは怪しいこともあり、実質今できるのは「公式問題集」一択という現状です。

余談ですが、公式問題集の配色が変わり非常に見やすくなりました(笑)

新形式で得する人VS.損する人(PRESIDENTより)

私の大好きな「PRESIDENT」から、TOEICの新形式についての記事がありました。

個人的に「得する人・損する人」はとても納得できました。

新形式について有名講師陣を交えて詳しく解説されていますので、是非参考にしてください!

president.jp

まとめ

公式の問題サンプルや公式問題集をみた限りでは、リスニングセクションもリーディングセクションも今まで以上に総合的な英語力を問われているような印象でした。

今までTOEICのみの学習をしてきた人よりは、実際に英語を使っている人のほうが馴染みやすいのではないのでしょうか。

また、Part 6, 7に注目してみると、素早く全体を読む必要があるためたくさんの文章を読む練習が効果的だと思います。

TOEICは主にビジネス文章が使われますので、そうした話題の本や新聞をよみ速読を意識すると、◎ではないでしょうか。

 

6月の公開テストに向けて頑張ります。